―心の扉―






食事の後、俺はなぜだかわからないけど、よくしゃべった。



自分のことを話すのは嫌いだし、苦手だった。



でも、俺は美亜に導かれるように、心の扉を開いていた。





冗談半分に、鈴子のことどう思ってるのかと聞かれた。


他にも、俺は嫉妬するのかとか、いつも冷静だとか。





「俺がいつも冷静だと思うか?」



「え?」



「さっきの俺が冷静だったか?」





自分でも驚くくらい自分を見失っていた。


必死だった。




ただ、美亜を追いかけた。