「隆介~!料理の途中だし!!」 「いいだろ。俺のこと料理してよ」 「ばっかじゃん」 「俺のこと嫌い?」 「う・・・・・・ 大好きだけど」 「素直だね。美亜。ごほうびに、俺が美亜を料理してやるよ」 ほのかに香るたまねぎの匂い。 切りかけのニンジンが、キッチンで居眠りをしている。