「おはよっ」 目を擦って 声の方向をみると 菜緒が朝から元気に あたしわ起こしてた。 ママが作ってくれた 朝食をいただき, 試合が始まる時間までは たくさん余裕があったから 菜緒たちの中学の 卒業アルバムを見せてもらった。 「大輝と隼翔変わってないね」 「ずっと坊主だからじゃない?」 「かもしれない」 大橋隼翔 個人ページには 夢を書く欄に ”全国制覇” と綺麗な字で書かれていた。 あとは……。 「真帆〜始まるよ?」 菜緒の声で我に返る。