そのあと,あたしたちは 電車に乗って 隼翔の家に向かった。 その途中,電車の中で 「あれ,今日の桜山の 1年ピッチャーじゃない?」 っていう女の子の声が 聞こえてきた。 「すいません, 握手してもらえますか?」 隼翔はそう言われて 嫌な顔一つしないで 「いいですよ」 と言い,3人組の女の子に 握手をしてあげてた。 少し,複雑な思いも あったけど, 隼翔がヒーローになってるのは あたし的には とっても嬉しいことだから。 そう考えたら 人気者の隼翔も好きになる。