「試合,見に行きたい! 菜緒と行っていい?」 あたしがそう言うと, 「来月の1週目に春季大会の 決勝戦がある」 とだけ教えてくれた。 「そこまで勝つから」 そう言って微笑み, 「送ってく」 と言ってくれた。 2人とも立ち上がって あたしが鞄を取ろうとすると, その鞄を「持つ」と言って 隼翔が持ってくれた。 「真帆」 と呼んで 立ったままあたしを抱きしめ 少ししゃがんでキスをした。