「ん…?」


隼翔は優しくあたしをとらえ、
そう頷く。



「はいっ」


あたしが隼翔に渡した箱。


「えっ?」


まさかあたしがプレゼントなんて
渡してくれてるなんて思ってなかったのかびっくりした表情で受け取った隼翔。



中には球児の隼翔に…
と思って選んだ野球グッズ。


クリスマスの前日、ひとりで
街に出たはいいけど隼翔に何を渡そうか迷ったあたし。


すぐに大輝に電話。


付き合った日に買ったグローブが夏の甲子園に国体、秋季大会、神宮と試合続きだったためにもう痛んでたと聞いてグローブを買うことにした。