みんなが帰ってから、 あたしと隼翔は交代で お風呂に入って、 すぐに布団にもぐった。 いつもと同じ左側に隼翔。 「もう寝るか」 そう言われて隼翔の 腕の中で眠りについた。 *********** クリスマスのときくらい…。 あたしのかすかな期待は 見事に裏切られた。 いつも居ない左側。 たまには野球よりあたしを 取ってくれたり… なんて思ったけど、 やっぱり今日も 左側は蛻の殻。 「隼翔…?」 朝、走ってお風呂上がりの 隼翔があたしの目覚めと 時を同じくして部屋に 入ってきた。