「おやすみなさいっ」 「お休みね」 優しいママ。 階段を上るのも隼翔に 支えられながら…。 「そんなに眠い…?」 階段の途中で隼翔に 笑われてしまった。 「いっぱい泣いちゃったから まぶたが重いの」 そんなことを言ったあたしに 「あ〜そうっ」 ちょっと知らんぷりして 隼翔はあたしの肩を 抱きながら支えて 部屋まで連れてきてくれた。 「こっちな」 そうしてあたしをベッドに 促すと隼翔の右側へ。 左腕として活躍する隼翔。 さすがに腕枕は右腕。 やっぱり左腕は大切だから。