やっとあたしの涙腺が 落ち着いたころ 30分くらいお風呂に 入ってた隼翔が リビングにやって来た。 「なに,その会議みたいなの」 「隼翔には内緒よね」 意地悪そうにママが 笑ってみせた。 「兄貴に教えねえし」 「は?おい、真帆」 誰も答えない状態に あたしにきつく問う。 ママと和の顔を見て 「内緒」 って言ってみた。 「わけわからんし」 少し拗ねたように 見えたけど、 顔は確かに笑ってた。