教室から資料室までは かなり距離がある。 「俺らも手伝おうか?」 そういってくれたのは 圭介。 あたしが 「うんっ」って言おうと したのに… 「いいわ。二人で大丈夫」 涼に先手を打たれた。 長い廊下を2つ通って やっと資料室に辿り着けた。 「なんでさっき圭介に 「うん」って言おうと したの??」 怪しげな笑みを浮かべた 涼があたしにそういってきた。 ずっと我慢してたあたしの 怒りは止まらない。 看板を静かにおくと 涼はあたしの脇のしたに 手を入れてきた。