冷たい風が吹きしく中、 バスに走って戻った。 菜緒の隣に静かに座る。 キャプテンとあたしが 話していた内容を 知っていたのか あたしたちの後ろに 座ってた大輝が隣の 隼翔の意見を聞かず 「変わって」 と言ってきた。 菜緒もその気で大輝は すぐに菜緒の横に座った。 「隼翔、いい?」 「ん」 沈んでる声でも顔は 少し微笑んでくれてた。 あたしが酔いやすいのを 知ってる隼翔。 席も窓側をゆずってくれた。