私には耐えきれないほど激しかった。 『もう…いいかな…?』 そういわれて私は何も抵抗せずに首を縦にふった。 そしてあたし達は一線をこえてしまった。 『力……抜いて……』 ――走る痛み。 ――感覚が。 痛いといえば力を抜いてと言う鳴実。 言われたとうりにする。 ――その夜は、私にとって、最高の夜だったのかもしれない。 でも…これは本当はダメな事なんだ。 でも、あたし達はそれでもよかったのだ。 心が通じあって分かりあえて。