ガシッと襟首を掴まれて、屋上に帰る。 掴んでいるのは東金。 「お前、ちゃんと説明しろ。」 鋭い眼光がこちらに向けられて、諦める。 朝からこんな事になるだなんて、昨日のあたしは想像もつかなかった。 渋々、屋上に戻って怪訝な顔をしている晶と清に言う。 「こちら、東金くん。クラスメートで隣の席。」 「いや、大事なとこ抜けてんだろ。」 「そいつ、族の頭だけど。」 そんなこと、 「最初から知ってる。」 東金は顔を歪める。 あたしが知らないと思っていたからか、こいつ等と顔を合わせるのが嫌なのか。