DIALOGUE.7


「なんだあの女?」

『あ?』

「あいつの事、着けてる気がする。」

『ストーカーじゃねぇのか。』

「いや…俺等と同種な気がする。」

『族の女ってことか?』

「違う違う、見守ってるみたいな。」

『…あぁ。』

「何愛おしそうな顔してんだよ。キモっ。」

『死ね。』

「危ねぇからチャカ持ち歩くの止めねぇ?」

『これ、ニセもん。』

「今、殺意が芽生えた。」

『黙っとけ。ストーカー、男といる。』

「あー…じゃあ、ただのガキ?
あの男。“烏の翼”のとこの総長じゃん?」

『…ガキの集いのとこか。』

「俺等だって充分ガキでいたいけど。」