家を出る前にゴミ箱が目に入って。 中からペンダントを出した。 「久しぶり、サボリ魔。」 机に行くと、隣の東金が言ってくる。 「朝の挨拶はおはようだと思う。」 「おはよう、サボリ魔。」 …サボリ魔は絶対らしい。 「「四季!」」 そんな天然記念物じゃないですよ、史佳サン美羽サン。 「大丈夫?」 「なんかあったの?」 そう聞かれたけど、答えなかった。 どう答えていいか、分からなかったから。 授業は相変わらずつまらなくて、ノートばかりとっている。 …普通に戻る。 そう決めた。