なずなと仲良く…という意味はよく分からないけど、一緒に廊下を歩く。 不思議な親近感がある。 「では、またどこかで会ったら話しましょうね。先輩?」 「うん。」 二年の階に来て、なずなは一階に降りていった。 比喩を使うなら、猫のような子。 懐いた相手には心を許して。 赤の他人には敵意を向ける。 久し振りにそんな子に会って、少しだけ楽しくなっていた。 「…にやにやしててキモい。」 「…なんであたしがキモいって言われないといけないの?」 席に着くと、東金がこっちを見てくる。 なんて失礼な。