これは、黒都の考える時の癖なんだと思う。 「…じゃあ、1ヶ月後くらいに来ます。」 「いねぇかもしれない。」 「その時は帰ります。」 フッと笑って、黒都はジーンズのポケットから携帯を出した。 「ほら、番号。」 投げやりなのか、しょうがないと思われたのか、女神様が見える。 …あたし、最近行いが良いからかな? 昔の自分を棚に上げて、そんな事を考えた。 心の中で何かが弾けるほど、嬉しくて。 「夜中にイタ電するかもしれません。」 口走っていた。 結構本心。 あたし、結構危ないのかもしれない。