鷹宮さんの顔がすぐ傍にある。 「あ…はい?」 「今日平日だけど。学校あんじゃね?」 起き上がり、周りを見回す。 小窓からは朝日くらいの日差しが差していた。 「8時30分。今から行けば間に合う。」 「はい、行きます。」 ソファーに寝てた所為か背中が痛い。 「鷹宮さん。仕事は?」 「昨日は休み。朝はないっての。」 落ち着けよ、というような顔で扉を開けた。 あたしは服の皺を伸ばしながら、後に着いた。 高校は私服だから助かる。 「つか、先帰っていいっつったろ?」