ふうん、と興味なさそうな声を出す。
きっと覚えてなんてないのだろうけど、聞いてくれた事が嬉しい。
「寝る。」
「はい、どうぞ。」
「帰んなら勝手に帰れ。」
「はい。」
あたしはベッドの端に移動して、薄いシーツの下に入り込み寝た。
あたしは鷹宮さんの寝顔を見て、小さいソファーに身を埋めた。
置いていかれたら、どうしよう。
この前は鷹宮さんが夜中に起きたからそれまでずっと起きて一緒に出た。
置いていかれたら、その時は一人で出よう。
そう決めて、目を瞑る。
「…なぁ。」
呟くような小さな声だったけど、眠りが浅いあたしは目を開けた。



