この前も来たホテルに入り、鷹宮さんはまたシャワーを浴びた。 その間、する事がなくてベッドの上で座りボーっとしている。 バスルームから出てきた鷹宮さんは、倒れ込むようにしてベッドに突っ伏した。 「…彼女、居るんですか?」 くだらないような、ある意味必要な質問をする。 「別に。」 その答えより、聞きたい事があった。 「いつも…なんで西口に立ってるんですか?」 お客さんなら、来る時間とか決まっているはずなのに。 どうしていつも夜にはあの場所にいるのか。