まぁ、何回言ったって構わないんだけど。 「あたしと、遊んでください。」 「他当たれ。」 「いくらでも出します。鷹宮さんのお客さんの倍でも。」 結局お金に逃げ込むあたしは、何も持っていない。 「…あぁ、お前この前の。」 「え?」 「この前も俺に『いくらでも出す』って言ってきたよな?」 …覚えがあるらしい。 予想外の出来事で、あたしは返事が出来なかった。 「しゃーねぇな、ホテル行くか。寝に。」 どうやら、睡眠を考えた様子でホテル街へ歩き出す。 あたしも着いていった。