西口のいつもの場所にいる鷹宮さん。 「この後、約束ありますか?」 あたしは二回目に声をかけた。 「誰?」 きっと、覚えていないんだろうな、と考えていたから、ショックは少ない。 「城沢四季です。暇ですか?」 「確かに暇だけど。」 今日はお客さんを待っている訳ではないらしい。 「女子高生が何の用だよ?」 こんなやりとり、この前もやった。 だとしたら、鷹宮さんはあたしが告白をした事なんて覚えていないのかもしれない。