そう、東金。

他人から聞いたけど思い出す。

「は?宿題なんて出たか?」

「端からやろうとしてないだろ!!」

…そして、多分人気者。
女子はカッコイいと誰もが言っていたのを聞いたし、男子はいつも東金の周りにいた。

「あ、はよ。」

思い出したように、急にこっちを向いて挨拶をしてくる。

「おはよう。」

あたしも返した。

廊下側の席に座ると、チャイムが鳴った。

今頃…鷹宮さんは寝ているのかな。
時計を見て、そんな事を思う。

「いつもボーっとしてんのな。」

苦笑気味に隣に座った東金。