黒都が笑っている、それで私は大満足だ。 「なに食べる?」 「お前は食べたのか?」 「まだ。パスタ食べよう。」 「好きだな。」 明太子パスタとカルボナーラを頼んで、メニューを窓際の所に立てる。 さっき清と晶が言っていたことも気になるけれど、黒都を前にしてそれは吹っ飛ぶ。 煙草を出してライターで火を点ける。 そしてそのままカチンカチンと開け閉めした。 あたしには、黒都が何を考えているのか、分かる。 「少し会ったから、懐かしいねって話してただけだよ。」