「比留間ひよの!」 「だからなんですか?」 もう疲れた 入学早々疲れてるのに 明日からはまたバイトが始まるのに 呆れた顔で姫菜先輩を見ると、腕を捕まれ、そのまま車に乗せられた これって誘拐じゃないの 走り出す車 こんな高級車乗ったことがない 運転手さんとさっきの執事さん、姫菜先輩とあたしの4人が乗っても、まだかなり余裕があるのに、先輩はあたしにぴったりくっつく 暑苦しい人だなあ と、姫菜先輩の顔を下から除き込んでみると、 「ん?なんだ?俺に惚れたか?」 なんて言い出す