「……イブ今日何かあった?」



お兄ちゃんは鋭い


タクヤのことだって

わたしは全然わかってなかった





それにこの手は

わたしに安らぎを与えてくれる



(これからはもっとちゃんと言うことを聞こう)




「ねえ……お兄ちゃん」


わたしは決心を固めながらもある疑問を口にしていた



「ん?」



「昨日言ってたわたしにふさわしい人って

どんな人ならいいの?」




「それは…………見てみないと分からないけど……」



わたしを包む手にぎゅっと力が入る