「イブ、オレの部活終わるまで学校で勉強してればいいよ」



未だに痴漢騒動を引きずってるフブキお兄ちゃんは

わたしを1人で帰らせるのが心配らしく



「一緒に帰ろう」

って言ってくれたけど



わたしが帰るのはまだ明るい時間だし


部活の後、買い物や家事をして更に勉強をする、受験生のフブキお兄ちゃんが可哀想で





「お腹すいて集中できないから、帰って何か口に入れてから勉強するよ」



ってお兄ちゃんの負担を減らすよう気を使ったんだけど


そんなわたしの考えなんてお見通しみたいで




フブキお兄ちゃんは夜の間に料理を作りだめしたり

洗濯物をやっちゃったり



やっぱり色々してくれたんだ