男は苦しげにうめいた 「うぅ……もうしません」 謝ったって事は、やっぱりコイツがさっきの……! わたしが睨み付ける前にアラシ兄はさっきよりも力をこめて痴漢踏みつける 「よくも俺の妹におかしな真似をしてくれたな〜……」 痴漢を見下ろす兄貴の顔 街灯が照らしてるのに…… く、黒いっ 「あ、兄貴……」 警察到着前に悪魔のショーが始まる…始まってしまう 痴漢の恐怖よりも兄貴の怖さが上回りかけた時だった 騒ぎを聞き付けたらしい近所の皆さんが徐々に家から出てきた