(帰ったらこき使われる……!奴隷のように)


委員会の間ずっと
兄貴の悪魔のような顔が頭をちらついて全く集中できなかった



委員会の後

教室の出張図書館用の本を入れ替えたりと
相変わらず地味な図書委員の仕事を片付け


学校を出ると外はもう薄暗かった





(もうすっかり秋だなー)


空を見上げ季節の移り変わりを実感しながらゆっくり歩く


帰れば悪魔にこきつかわれるって分かってるんだもん

自然と足並みもゆっくりになって当然だよね?




そんな事考えながら

わたしは日の暮れた静かな住宅街を1人歩いていた