駐車場に止めた車の中、長い間お兄ちゃんの唇がわたしの唇に重なっていた



「……ハァ…」



長いキスが終わりわたしから離れていくお兄ちゃんはもういつも通り

穏やかな笑みを浮かべて



「今度は嵐が絶対来ないような所に2人だけで行こうな?」



わたしを見つめていた






「しかし、嵐のヤツ……最低だよな
男なら1人の女の子をきちんと幸せにしろよ、なぁ?」


今日のことを思い出したのか車から降りた後、顔をしかめたフブキお兄ちゃん



全くその通りだけど……


でもそんな文句は



彼女を1人でも作ってから言って欲しい……




口には出さないけどね



 ◆  ◆  ◆