「他の男に色目使うような女、俺いらねぇから」
言いながら兄貴は指からリングを外した
ミユキさんの指に光るリングとお揃いのもの
そしてわざとミユキさんの前で手を開き、リングを落とした
「じゃあね?」
呆然とするミユキさん
兄貴の声は明るく響く
リングはキラキラ光りを反射しながら転がって少し離れた場所で止まった
きっと兄貴の顔には悪魔のような笑顔が貼りついてる
背中しか見えなくても分かった
その場にたたずんで一歩も動かないミユキさんに背を向けて
「んじゃ、帰ろ〜ぜ」
わたし達の方に来たアラシ兄だけど
こんな修羅場を見て何事もなかったかのように帰れる訳ないじゃない!
「ミ、ミユキさんっ」
アラシ兄を無視してミユキさんの側に寄った


