うぅ…

恥ずかしいってば……




「二度とオレの家に住んでる時に、イブを連れ出すなよっっ」


フブキお兄ちゃんが怒鳴りながらわたしを喫茶店から連れ出す




アラシ兄貴は最後まで薄い笑みを浮かべ

どこ吹く風
って態度だった





去り際、喫茶店のガラス越しに見た兄貴は


肘をつきながらスプーンでプリンをすくって



1人食べていて



ちょっと思い出してしまった




アラシ兄は両親の離婚話の時も
ああして、我関せずで1人プリンを食べてたっけ……?


その時も涙を浮かべるわたしの口にスプーンを突っ込んだ