誰も止める人がいないためお兄ちゃんの部屋にそのまま連れていかれる
お兄ちゃんはわたしの髪に丁寧にドライヤーを当てて
(気持ちいい……)
だんだん眠たくなってくる
フブキお兄ちゃんと一緒に寝るようになったのは両親が離婚した少し後
わたしはやっぱり寂しくて夜中に起きて泣いてた
そんなわたしに気付いたお兄ちゃんが一緒に寝てくれるようになった
「イブがこの家にいる時はずっとオレが守るからね
泣きそうな時はまずお兄ちゃんを頼って?」
お兄ちゃんはわたしを寂しがらせないように一生懸命だった
好きなおもちゃや
おいしいお料理
なんでも揃っているし なんでもしてくれるお兄ちゃん


