兄貴は帰りにわたしのした事に対して


怒ったり 小言を言ったりはしなかった





ただ





「お前のせいで大損だーーーー!!!」



振り返ったアラシ兄の顔は般若のようでした………






「いいか!?デイトレーダーの取引は一分一秒を争うんだ!!
お前を迎えに来たこの1時間半は勝負の賭けどころだったんだよぉおおお!!!」





ネットで株の売買をして貯蓄を増やすという中学生らしからぬ嫌な趣味を持っていた兄貴


わたしにかまっていなければ儲かっていたお金は70万をくだらない………らしい
(ホントか?)





「まぁいい……お前が無事だったんだから」


それでも最後には兄貴はそういって儚げに笑った




「ア、アラシ兄……」


その言葉に感動してるわたしに



更に言葉が続いた