「分かったんなら、早く仕事につけ!」


穏やかながら有無を言わさない物言い



「……はい(チ、チクショー)」









この家庭内上下関係が出来たのは両親の離婚の少し後の事








多感な年頃だったわたしは突拍子もない生活にとまどって少しすさんでた



小学生ながら好奇心も手伝ってちょっと夜遊びしてみたり……


ママは仕事でいつも遅いし何も言われなかった





そしたらある夜、警察に補導されちゃったわけ!





当然ママは仕事で家にいなくて

迎えに来たのがアラシ兄




中学生ながら大人びていて優等生の(仮面をつけた)兄貴に警察もわたしを解放してくれた