◇  ◇  ◇




「おい さっさとついて来い!」




兄貴はわたしの前をズンズン進んでいく


足の長さが違うんだから(わたしが短いんじゃないよ!身長の違いデス)普通に歩いてたらその差は開いてく一方



兄貴がわたしを気遣う訳もなく仕方なく小走りで後を追いかける





家の傍まで来ると



わたしに持たせていた鞄をバッとひったくった






「あらーおかえりぃ 嵐ちゃんに伊吹ちゃん」


近所のおばさんがわたし達を見つけて声をかけてきた




「こんにちは! 鈴木さん」


兄貴の営業スマイルが炸裂



(……………)


この外面のよさについてはもはや何も言うまい……