(ちくしょー!ちくしょー!)


必死で走りながらも悔しくて仕方ない



――あんなおっさんいつかは倒せる――


その内、体も大きくなるし子供だからってなめられる事もなくなるだろう



(でも……)


今、


やっつけてやりたかった!


あのおっさんは絶対間違ってるのに……


イブキに恐怖を与えた癖に……



大きいから強いからってだけで、まるで自分が正義かのようにオレ達を追いかけてくる




オレ達は少しも間違ってないのにおっさんから必死に逃げてる




しかも、オレは後ろに迫ってくるおっさんに恐怖を感じてる


暗闇に響く