秘密のアイドル~仮面カブリノオ姫様~下


朝早く起き、テレビのスイッチを入れてニュースを映す。


″えー、初めての出演が今日のこの"朝ワン!"と言うことですが……いかがですか??緊張とかしてないですか?″


※朝ワン!は作者が適当に考えた番組名であって、決して珈琲ではないので勘違いしないでくださいね。


綺麗なリポーターにマイクを向けられているのはアタシの兄貴。


なんか、画面を通して見ると違う人みたい……

ボーっと他人事のように考える。


″してるように見えます?″


ニカっと白い歯を見せて答える。


それから何分か見てたけどかなり受け答えが上手くなってる。


この調子でいけばバラエティーも何とかなるかも。


テレビの電源を切り、仕事への準備を進めた。