「ここ」 純君は711と茶色のプレートに金の文字で書かれた部屋の前で止まった。 もちろんノックなんかせずにドアを開いて部屋へずかずか入った。 「……侑姫??」 普段の彼からは想像出来ない位なきょとんとした顔。 よく見ると、腕には包帯。 「……よかった―……」 生きてる彼の姿を見て一気にアタシの身体中から力が抜けた。 そして緋山匡のベッドの脇に崩れ落ちた。 無事で、ほんとよかった―……