秘密のアイドル~仮面カブリノオ姫様~下


短い時間で沢山泣き、すぐに表情と落ち着いた心を取り戻した。



「お願いしまーす」


こうして笑顔を作れば誰もさっきまでアタシが泣いてたなんて事、気付きもしない。


「あ!乙宮さん、撮影の方がかなり進んでて多分今日中に例のキスシーン入れると思うんですが、大丈夫ですよね?」


「勿論大丈夫ですけど、もぅそんなに進んだんですか??早いですね」


まじで……??

神様は一体何処までアタシに苦しめとゆーのか。


あんな事の後で一体どーしろとゆーのか。




もう、これ以上苦しみたくないのに。



これ以上苦しませたくないのに―……