短い時間で沢山泣き、すぐに表情と落ち着いた心を取り戻した。
「お願いしまーす」
こうして笑顔を作れば誰もさっきまでアタシが泣いてたなんて事、気付きもしない。
「あ!乙宮さん、撮影の方がかなり進んでて多分今日中に例のキスシーン入れると思うんですが、大丈夫ですよね?」
「勿論大丈夫ですけど、もぅそんなに進んだんですか??早いですね」
まじで……??
神様は一体何処までアタシに苦しめとゆーのか。
あんな事の後で一体どーしろとゆーのか。
もう、これ以上苦しみたくないのに。
これ以上苦しませたくないのに―……

