私は恭平にとって、"ただの幼なじみ"。




それ以上でもそれ以下でもない。




しいていえば、都合のいい女。




恭平にとって私は、遊び道具だったんだね。




私は気づかれないように、保険室から抜け出した。




最低。恭平なんて嫌い。




大嫌い。でも…




「好きだよ…」




自分の気持ちに、今更気づいてしまった。