でもとうとう、壁に追いやられてしまった始末。




最悪…と思いながらも、口の端を上げている恭ちゃんを見た。




顔が10センチくらいの距離になった時。




恭ちゃんの唇が静かに開いた。




「俺が恋を教えてやるよ」




「………ほぇ??」




あまりの驚きに、思わずマヌケな声が出る。