恭平、殴るつもりだ。




自然と、体が動き出した私は、後ろから、恭平に抱き着いた。




「駄目。もういいよ…恭…」



平という力は、既に残っていなかった。




意識が…遠退いていく…。




「桃っ!!」




恭平のその声が聞こえたのと共に、私は意識を手放した。