案の定桃が俺に気づく。




そして、どこかに逃げ出した。




すかさず俺も後を追い掛ける。




桃が俺から…にげれるわけねぇだろ??




「待てよ…」




とうとう人気の少ない廊下で桃を捕まえた。




桃は息がきれているみたいで、呼吸をととのえながら逃げようとする。




俺はそんな桃を、強く抱きしめた。