「早く起きろよ!!」




大きな怒鳴り声でたった今目を覚ました私、白川桃。



まだ半分眠った状態で目をゴシゴシかいた。




「んん〜…おはよ…」




「おはよ…じゃねぇよ!!今何時だと思ってんだ!!」




耳がつんざくような大きな声で怒鳴るのは、幼なじみの早瀬恭平。




視界がフラフラしたまま、部屋の時計を見た。




「え……」




顎が外れそうなくらい驚き、目がパッチリ覚める。




「ち…遅刻ぅ!!!」