―西暦20009年―


―魔法化学都市･シャンバラ―



俺が水達から首飾りを貰った次の日。俺は水達に友達のカトリーヌを紹介する為に、近くに住むカトリーヌを研究所の湖まで連れ出す事にした。



―カトリーヌの家の玄関―


『おぉ〜いカトリーヌ〜あ〜そ〜ぼぅ』



すると、カトリーヌの家の扉が開き、家の中から綺麗なブロンドヘアーの女性が姿を現した。



『あらジャンヌちゃんじゃないこんにちは。』


『こんにちは』



彼女の名前は“キャサリン･ド･ブルボン”俺の幼なじみの“カトリーヌ･ド･ブルボン”のお母さんだ。



『カトリーヌならお庭に居ると思うわよ』


『ありがとう』



俺は、そのまま玄関からカトリーヌの家の裏庭に回り、カトリーヌに会いに行った。


俺が裏庭に着くと、カトリーヌは一人でしゃがみ込んで居た。


俺はそんなしゃがみ込むカトリーヌに後ろから話し掛けた。



『おい。カトリーヌ、何してんだ？』



しかし、カトリーヌから返事が無い。



『グスン…グスン…』



俺に聞こえたのは何やら、カトリーヌの泣き声らしき音。


俺は心配になり、すぐにカトリーヌの前まで行った。


『カトリーヌ？』



俺がカトリーヌにそう尋ねると、カトリーヌは泣きながら、カトリーヌが持っていた段ボールの中身を見せてきた。



『ジャンヌ〜…グスン…グスン』


(ん…)



俺が、そのカトリーヌが抱えていた段ボールの中を覗くと、羽根から血を流しながら身体をバタつかせて居る一羽の鳥が入っていた。


『カトリーヌ、この鳥…？』



俺がカトリーヌに話し掛けた途端、泣きながらカトリーヌが言ってきた。



『あのね、この鳥さんがお庭に落ちてて…それでね…』