―魔法化学都市・シャンバラ―


―西暦20019年―



私はカトリーヌ。


今、私の幼なじみで親友
のジャンヌが学校の授業中の事故で14世紀のフランスへタイムスリップしてしまいました。


今の化学では“行ける筈の無い”過去に行ってしまったジャンヌ…


私達はそのジャンヌを探すべく、過去のジャンヌに通信を試みたんです。


そして、やっと通信が出来たものの、通信状況は次第に悪化し、一度消えた通信をまた復活させたところ、私達にはジャンヌの姿や声を聞き取る事は出来る様になりました。


しかしながら、ジャンヌからは私達の姿はおろか、私達の声すら届きませんでした。


そんな中、私達が通信状況を回復させ、再びジャンヌを見付けると、ジャンヌは大勢の盗賊達に囲まれていました。



『うぉぉぉ』


『ぎゃぁあぁ"』


通信が復活した私達の目に映ったのは、盗賊に襲われているジャンヌ…


そしてジャンヌを囲んでいた盗賊達が悲鳴を上げながら一瞬で倒れ始め、何が起きたのか解らず、ただその場に立ち尽くすだけのジャンヌの姿でした。


そして…そんなジャンヌのピンチを救ったのは一人の男の人でした。


その男の人は、14世紀のフランスでは珍しい出で立ち…“黒髪の短髪”に“左目に大きな傷”そして、盗賊達のとは比べものにならない位の“大きな剣”を持つ男の人でした


しかし…私達が一番驚いたのはその男の人の顔でした。



(えあの人…)


『ミ、ミカちゃん先生』



その顔を見た私はつい叫んでしまいました。


そして、その同じ映像を見ていたミカエル先生本人も

『ぼ、僕そっくり』


と、ただただ驚くばかりでした。