『まぁ、今の時代じゃタイムスリップが出来たり、タイムマシーンで行けるのは“未来だけ”って証明もされてるし』


『俺自身も、その研究所の人と知り合いだったから“未来には”行った事が有るからさぁ』


最後に、俺は、勝ち誇った顔で先生にこう言った。



『そこんとこ、どうお考えですか?マルグリット先生?』


『くうっ…』


先生は俺のその言葉に返す言葉も無く、無言で俺の前から去って行った。


すると、今度は、俺の後ろの席から、俺の服を引っ張るのを感じた。



『おぉカトリーヌ、どうした?』


俺の服を引っ張ったのは、俺の後ろの席のカトリーヌだった。


カトリーヌは俺の幼なじみで、俺とは正反対の“お姫様”見たいな女の子。


髪は、俺とは違い、ロングヘアーだし


服装も、俺とは違い、いつもヒラヒラのスカート。


言葉遣いも女の子らしく、同じ女の俺から見ても“超”が付く程の可愛い女の子。


しかも、宿題を手伝ってくれたり。ノートを貸してくれたりと世話好きで優しい女の子でもある。


俺が、後ろの席に振り向くと、カトリーヌが俺に小声で言った。



『ねぇ、ジャンヌ言い過ぎだよ〜。』


『先生に謝った方が良いと思うわよ…』


『しゃ〜無ぇだろ?』


『マルグリットの野郎にはあれぐらいが丁度良いんだよ』


『でも〜。』


すると、教卓の方からマルグリットの声が聴こえた。