『Badend Story〜2人のジャンヌ・ダルク〜』(歴史ダークファンタジー)

すると、その指笛の盗賊の言葉を耳にしたローは、一気に表情を変えた。



『おいオッサン…“その話し”は俺には“禁句”だぜ…』


(くっ……また殺気)


(今度のはさっきのよりもキツイ…)


(くっ、苦しい…息が詰まりそうだ…)



ローはその殺気を放ちながら一歩、また一歩とどんどん指笛の盗賊との距離を積めて行き、そして指笛の盗賊のすぐ前にまで来た。


そして、ローはその指笛の盗賊を見下ろしながら言った。



『消えろ…』


『ひぃっ……っ…うぁぁぁあ』



そう叫びながら、最後の盗賊は森の中へと逃げて行った。



そして、俺は、盗賊が逃げて行く様を見届けて居た。

すると。



『よ〜ぅ怪我は無かったか?ジャンヌちゃん』



ローはまた軽々しい口調に戻り、気が付くとローの左目は再び閉じていた。



『いゃ〜しかし“本当に居る”とは驚いたぜぇ〜』


(やっぱり“軽い”なぁコイツも…)


(ミカエルといい、このローって奴といい、“このての顔”の奴は皆喋り方が軽いのかねぇ?)



とか思いながら、俺はローに自分が抱いた疑問を問い掛けた。



『なぁ?あ、あのさぁ…』

『ん?』


(とりあえず、礼が先か)

『えぇっと…とりあえず、助けてくれて…あ、ありがとうな』


『あぁそんな事別にどうでも良いって』


『いや、でも流石に俺一人じゃ今の数を相手にするのはキツかったし。』


『助けて貰った事にはお礼を言わないとな』



俺が、ローにそう言うと、ローが俺にこんな事を言い出した。



『そんな気にし無くても良いって』


『でも…“どうしても”って言うなら』



そう言うと、ローは息なり俺に顔を近付けキスをした…



『え…』


『………』



そして、ローは再び、俺の顔から自分の顔を離した。