『Badend Story〜2人のジャンヌ・ダルク〜』(歴史ダークファンタジー)

『王族も貴族も…兵士も国民も…元を糾せば皆、一人の人間。それなのに地位や権力や金に縛られ、捕われる。』


『それこそロベールの言った自分達が作り出す“迷路”そのものだ…』


『そんなつまらない物で壁を作り、どんどん複雑な道になる迷路。俺はもっと単純な世界が善いなぁ。』


『上も下も無い…くだらない権力争いも無い世界が。』


『そうだな…』


『じゃあ、ジャンヌちゃん達の時代はどうなんだ?やはりまだ複雑な世界なのか?』


『そうだなぁ…やっぱり複雑な道に迷い、それ故に今だ争いを続けてる国も有るけど…』


『けど?』


『けど、争いが“いけない事”と理解する人々の方が多いよだから、俺達の住む時代の大半の国はもうそんな事はしてないよ。』


『そっか。ジャンヌちゃんの時代でも完全には無くならないっか…』


『そうだな…』



俺とローは少し会話に間を空けて、ローは再び話し出した。



『ま、今はこの時代をより良くする事だけ考えるかな


『この時代を生きる俺達が少しでも世界を良くすれば、結果的にジャンヌちゃん達の時代も良くなるはずだからね』


『だってジャンヌちゃん達の時代は俺達のこの時代よりも遥か後の時代なんだから。』


『時代や歴史ってのは数々の過去を経て、未来に繋がるんだから


『んじゃ。話しはこれ位にして、子供達の場所に向かおうか』


『そうだな。』



そう言うと、俺とローは子供達の跡を追い、JJIの中へと帰って行った。